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香田ホテル 2009/10/10 ダマスカス,シリア→アンマン,ヨルダン by Masa

今日はシリアのダマスカスから、ヨルダンのアンマンへと移動です。
朝8時、ダマスカスの大通りを走る15番バス(ひとり10SP)に乗ってガラージュ・ソマリアへ。


緑色の15番バス

ここからアンマンへは、大型バスを利用するか、乗り合いタクシーを利用するか、となります。
バスは500SP(約1000円)、タクシーは700SP。
バスの方が安価ですが、如何せん国境越えは荷物チェックやビザ取得で時間がかかる。
乗客全員の手続きを済ますのに長時間待つことがある、との情報もあり、乗り合いタクシーで行くことにしました。


利用した乗り合いタクシー

国境に到着し、出国税ひとり500SPを支払いシリアを出国。
あんなに苦労したシリア入国に比べ、ヨルダン入国はアッサリしたもの。
セキュリティチェック等でそれなりの時間はとられますが、
国境でのビザの発行を拒否されることなんてありません。
ヨルダン自体が観光客の取り込みに力を入れているのもあるとあると思いますが、
なぜシリアはあんなに面倒なのでしょうか。
入ってしまえば人がよくていい国なのに。
しかし、閉じた国だからこそ変に観光客慣れせずに、自然な優しさが維持できているのか。

今回の国境越えでおもしろかったのがタバコ。
シリア出国後、免税店に立ち寄ることができます。
格安タバコで有名なこの免税店。
安いものは1カートン3ドル。

5カートン程買ってきた運転手。
何をするかと思いきや、ビリビリと包装を破き、
ズボンをめくりあげてタバコをビニールテープでグルグルと足に巻きつけています。
両足に巻きつけた後は、なんと車のハンドルをオープン。
せっせとタバコを詰め込みます。
普通に持ち込もうとすると、ヨルダン入国の際に関税がかかるのでしょう。


タバコを詰め込む運転手

ヨルダン入国でのセキュリティチェックでは、 車から全部荷物を降ろし、係員がチェックしていきますが、
タバコは見つかる気配もなく通過。
チェックがザルであることがよくわかりました。
少しでもボディチェックすれば見つけられるのに。
というわけでヨルダン入国です。

ヨルダンで少し特殊なのが通貨。
ドルに対応するのがディナールで
セントに対応するのがフィルスなんですが、
1ドル=100セントに対して、1ディナール=1000フィルス。
これを利用して国境越えたばかりの旅行者を騙そうとするのがタクシーの運転手。
乗り合いタクシーを降りるとやってきました、ホテルの勧誘とタクシー運転手。

降ろされた場所がよくわからない僕らは彼らとの会話から現在地の把握に努めます。
それによると、目的のホテルまでここから数キロらしい。
タクシーを利用することにしました。

タクシーの運ちゃんは「普通は5ディナールだけど、特別に3ディナールだ。」と言います。
これを直訳すると次のようになります。
「僕は君たちからお金を騙し取ろうとしてるんだよ、グヘヘ。」

こんなときは、別のタクシーにする、値下げ交渉する、メーターを使わせる、の3択。
意外とあっさりメーターの使用を認めたので、このタクシーを利用することにしました。

ところが、タクシーに乗り込むと
「やっぱりメーターは使わない。」とごね出す運転手。
メーター使えと二人でわめき散らして、やっとメーターをオンにさせました。

目的のホテル前につくとメーターは「650」を示していました。
運転手「ほら、メーターだと6.5ディナールだろ。でも5ディナールだ。」

なんのヒネりもない予想通りのひっかけ。
本来支払うべき650フィルスの倍額近い1ディナール(約130円)を置いてさっさとホテルへ。
運転手がキレて必死に6.5ディナールだと喚いているのは見ていて悲しくなります。
シリアとは違う国に来たことを実感しました。


高台からの眺め

滞在ホテルはマンスールホテル、別名 香田ホテル。
イラク人質事件で犠牲になった香田さんの名前からとっています。

それには理由が。

言動や振る舞い、持て成しなど人格面がすばらしいサメールというヨルダン人がいました。
彼は以前クリフホテルというバックパッカーが多く利用するホテルで従業員として働いており、
彼を慕って多くの旅行者がクリフホテルを訪れていました。
当時、香田さんはクリフホテルに滞在しており、サメールにイラクへ向かう交通手段の手配を依頼していました。
イラクは治安的に大変危険な状況にあり、サメールは行くべきではないと説得しましたが、
香田さんの行きたいという熱意に負けてバス等を手配しました。

事件後、香田さんがイラクへ向かうのを止められなかったことを悔やむサメールは
追悼の意味を込めて新しく作ったホテルの名前に香田さんの名前を含めたということです。

移動の疲れと空腹を満たすためにレストランへ。
シリアよりもおいしく普通に食べられます。
そして料金が破格。
これだけ食べて1.7ディナール(約220円)
アンマンでは食に困ることはなさそうです。


なかなかおいしかった
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