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エジプトに戦々恐々 2009/10/21 ワディラム,ヨルダン→ダハブ,エジプト by Masa


美しい砂漠の朝焼け

ジープで拠点の町に戻ります

ワディラムを去り、タクシーで小時間、紅海に面した港町アカバへ到着。
ヨルダンのアカバから、エジプトのヌエバへ渡るフェリーは悪評が絶えません。
原因はエジプト人がウザイ、フェリーが遅れる、の2点だけなのですが、両者とも常軌を逸しているのが特徴。

エジプト人は旅行者から世界三大ウザイ人(残りはモロッコとインド)として認定されており、
そのウザさといったら半端ないとの話。
同じく三大ウザイ国モロッコでいっしょだった関西人旅行者曰く、
「モロッコも確かにウザイですけど、エジプトはもうホンマ消えて無くなれと思いましたわ。」
とのこと。
エジプトと言えばピラミッドを始め、文化的遺産が目白押し。
観光客擦れするのも当然か。

もう一方はフェリーの半端ない遅延時間とその頻度。
ギリシャでも30分程度の遅れは経験したのですが、アカバ、ヌエバ間の遅延は7時間なんて当たり前。
1時半発のフェリーが1時半に出発したけど、pmとamが違うとかそんな次元の話。
長期滞在者が続出するという楽園ダハブを目の前にして立ちはだかるエジプト人とフェリー問題です。


フェリーチケット売り場

ギリシャ以来のフェリー

その前に、ワディラムからフェリー乗り場であるアカバへ向かうタクシー内のお話。
紅海と接するこの地域は不器用に切り分けられたバームクーヘンのように、
東からサウジアラビア、ヨルダン、イスラエル、エジプトと並びます。

ヨルダンのアカバはイスラエルとの国境近辺で、
ワディラムからタクシーで同乗したのは、
どうやって出会ったか摩訶不思議なブラジル人(男性)とイスラエル人(女性)のカップル。

彼らはイスラエルとの国境へと向かいます。
運転手はかつてイラクで働いていたことのあるヨルダン人年配タクシードライバー。
ひととおりの雑談を済ませた後、
彼らはタクシー内で歴史や紛争問題について本気で議論を交わします。
論点は当然、イスラエルとアラブ諸国について。

あーでもない、こーでもないと、歴史・人種・宗教・国家と様々な観点から意見を述べ合いますが、
終始お互いの主張のみで歩み寄る気配はありません。
きっと国家レベルでも同じことをやっているんだろうなと思わされます。

そんな2人の最たる相違は、
大量破壊兵器を所持しているとしてブッシュ息子に殺されたイラクのフセイン元大統領に関して、
イスラエルにとっては殺人鬼、アラブ人にとっては英雄、という認識。
決してアラブよりではない多くの日本人はきっと前者寄りの印象でしょう。

イスラエル女性は自国で受けた歴史教育を、
アラブ人運転手は自ら生きた経験を基に意見を述べているようでした。
賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ、といいますが、
歴史教育が偏ってる場合はその限りではないようです。

イスラエル女性が議論している姿、アラブ人が感情的にならずに議論する姿、
どちらもレアなのですっかり聞き入ってしまいました。
ハンドルを離してのジェスチャーや数秒間に及ぶわき見運転の連続は勘弁でしたが。


タクシー討論会

話は問題多発のフェリーに戻りますが、
コレが一体どういうわけか、時間通りに出港し、時間通りに到着するという奇跡のような展開。
せめてもと、観光客が多く利用するスピードフェリー(70USドル!!)にしたのがよかったのでしょうか。
到着後、船内で1時間待たされはしましたが予想の範疇。
入国ビザ(20US$)もすんなり入手し、セルビス(乗り合いバス)に乗っていざダハブへ。
こんなこともあるんですねぇ。


いざダハブへ

セルビスが走るのは、荒野を貫く道路。赤褐色の岩山が延々と続きます。
紅海の「紅」は海を囲む地形の色に由来と言われるのがよくわかります。
同じような光景の中を走ること1時間。
到着地ダハブは噂どおり、地上の楽園でした。
沈没(=長期滞在すること)決定です。


レストランのすぐ横は紅海

後に行き着けとなる中華
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