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奇岩群メテオラ 2009/09/20 カランパカ,ギリシャ by Masa

某RPGゲームの魔法の一種かと勘違いする名前のメテオラ。
ファイア、ファイラ、ファイガ
メテオ、メテオラ…みたいな。
Wメテオとどっちが強力なんでしょうね。
一般的には、メテオラ＝空中に浮かんだもの、という意味だそうです。
それレビテト（同じく某ゲームの魔法）じゃね？、と突っ込みたくなりますが。
まぁリディア泣かしてタイタンくらったときに覚えて(ry。

さて。
世界遺産として登録されているのは、奇岩と修道院を合わせたいわゆるメテオラ修道院。
こんな馬鹿でかい岩の上に修道院を建てて住み込むなんてどれだけストイックなんでしょう。
逆に言えば、俗世を隔離して、お祈りや瞑想に集中するには適した環境だということですが。

歴史的には、９世紀頃までに単独のキリスト教修道士が岩穴などに住み始め、
１４世紀頃、最大の修道院である大メテオロン修道院を建てたアサナシオスが
現在のような集団生活を行う修道院の形式を作り上げたそうです。

滞在先のカランパカからメテオラまではバスで行こうと思ったのですが、
13時20分発のバスが待てど待てどさっぱり来ない。
バスは8時半と13時半の一日2本！！観光地なのに。
はてどうしたものか。
観光バスは大量に通過して行くのに。

2時過ぎに痺れを切らし、同様に待っていたフランス人の女性とタクシーをシェアしました。
バスは１人０．８ユーロ、タクシーは一台５ユーロと地球の歩き方にはありますが、

タクシーの運ちゃん曰く、「８ユーロ。」

Meg「ガイドブックには５ユーロって書いてあるし。」

運ちゃん「運賃は６ユーロで２ユーロはチップだよ、マダム。」

ど田舎のくせにチップなどと先進国ぶってて意味わからないし、
３３％もチップとか意味わからないし、
そもそもチップは客が決めるものだし、
と、あいかわらずの観光地っぷり。
個人的には、Megがマダムと言われてることが（笑）

タクシーで現在では６つ程まで減った修道院のうち、
もっとも標高の高く、奥地にある大メテオロン修道院まで向かいます。
すると、道が滅茶苦茶混んでる。
観光バスが多いかと思ったがまさかの混みっぷり。
しかも道は細くてクネクネ。片方は崖です。
いずれ終わる通常の渋滞と違って、頂上への道は頂上でおしまい。
駐車場などあるわけもなく、路上駐車するわけだから状況は末期的。
僕たちは、頂上まで向かう道の途中で降ろされます。
目的地まで到達していないのに、しっかり８ユーロは請求されて。

初めてみたメテオラは、すごいの一言。
ありえない場所によく修道院を建てたと思います。
常人の僕からすると、ありえない、と思うものが建築系世界遺産の必要条件だと気づきました。

こんな交通の便の悪い山、さらにその大岩の上に修道院を建てたのか。
神の声を聞こうとするにせよ、悟りを開こうとするにせよ、迫害から身を守るためにせよ、
当時の彼らにとって宗教がとても重要なものであったことがわかります。

派手な生活を送ることを目的としていたわけではないので、祈りの部屋、食事の部屋など内部はいたってシンプル。
生活用品や建築資材はよく不足したことでしょう。
みやげ物屋だけは充実の品揃えでした。

ここからは、周辺に点在する修道院を巡りながら、ひたすら歩いて下界を目指します。
歩く速度で徐々に角度を変えるメテオラの景観はなかなかの見ごたえ。
狭い岩の上ギリギリに建てた修道院や、走行する車の上からビデオ撮影する人など、
日本だったら法律に引っかかりそうな光景が続きました。

みやげ物屋で見たハガキと同じ構図の一枚。
思考や宗教は違えど、美しいとかすごいなどの感性は普遍のものなのかも。

最後は、けもの道トレッキングルートを通ってカランパカの町まで戻ります。

この奇岩群、高いものは300メートルにもなります。
しかも横幅＜＜高さ。
まさに奇岩です。
形成機構はいまだに謎ということで、いくつかの説があります。

説その１
大昔は湖の底で、水の浸食によって奇岩群ができた説。
しかし、大昔（（いつだろ））のこの地域を詳細に記述した2種類の紀行文には奇岩の存在は一切触れられていません。
こんなに圧倒的な存在感。
あったらきっと書いているでしょう。
それとも宗教的な理由などで書けなかったとか。

説その２
最近（といっても人類が登場したくらいか）いきなりできた説。
ふとした拍子にドーンと300メートル盛り上がる。

個人的には２を応援。
これから行く予定のギリシャのキクラデス諸島（クレタ島やサントリーニ島などの島々）には
火山噴火、地殻変動で一夜にして海の藻屑と消えた文明都市アトランティスの伝説もあるし。

P.S.
本日の、もう少しがんばれたはずで賞、はこちら。