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ここにもいます 2009/11/04 アスワン,エジプト by Masa

そう、ラムセス2世。

エジプト観光の目玉、アブシンベル神殿はラムセス2世の最高傑作。
アスワン・ハイ・ダム建設により水没するはずが、世界中からの援助で水没を免れ、
世界遺産創設のきっかけとなったのがこのアブシンベル神殿。
ラムセス2世は後世まで多大な影響力を持ちます。

午前3時半(!)にアスワンのホテルを出発したツアーは8時過ぎにアブシンベルへ到着。
ちなみにこの異常な出発時間ですが、ホテルの従業員に尋ねたところ、
政府によって決められているそうです。
んなアホな。


やっと到着

このアブシンベル神殿、なんと、2009年4月より学割不適用!!
ご丁寧にチケットの受付に張り紙までしてくれています。
ひとり90エジプトポンド(約1500円)お支払い。

少し歩くと、見えてきましたアブシンベル。
おおデカイ。
正面から見るとこれまたとんでもなくデカイです。


正面の4体はご存知ラムセス2世

先ほど世界中の援助で水没を免れた、と書きましたが、
こんなでかいものどうやって移動させたのかと思うでしょう。
まとめてよっこいしょ、など当然不可能。
この神殿はそもそも岩山をくりぬいたものなので、ラムセス2世を一体ずつ移動なんていうのも無理。

どうやったかというと、細かく分割して搬送し、元通りに組み立てる。
そんなことできるんですねぇ。
こうして約60メートル移動させることで水没を免れました。

ラムセス2世や神殿内部をよく見てみると、きれいに切られた跡が。
ラムセス2世像の左から2番目の上半身が崩れていますが、
搬送を失敗したのではなく当時から崩れていたものらしいです。
崩れたとこまで再現するなら、治してあげればいいのに、と思うのは僕だけでしょうか。


内部は撮影禁止

この人口ダムに沈むはずだった

記念に一枚

アブシンベル神殿も見終わり、また3時間以上かけてアスワンに戻ります。
僕らが参加したのは、アブシンベル神殿、アスワン・ハイ・ダム、イシス神殿、オベリスク切出所、を巡る
いわゆるロングツアー(ひとり80エジプトポンド)
残りの3つを希望者が見て周ります。
全部見たい人もいればイシス神殿だけ見る人も。
僕らはイシス神殿だけ見ることに。
ここも学割不適用で50ポンドお支払い。

イシス神殿は川に浮かぶ島上にあるため、ボートを使って向かいます。
問題なのは、ボート料金が入場料に含まれていないこと!
チケットを購入した後にいちいちボート料金を交渉しなくてはいけません。
ツアーメンバーの10人でひとつのボートを80エジプトポンドで借りることに。
公式には35ポンド。
ひとりたったの8ポンドよ、的な顔をするスイス人メンバーにより交渉は打ち切られました。
彼らの物価からしたらジュース一本も飲めないでしょうが、僕らは少しでも安く乗りたいんです。

支払いの際、船頭はろくに人数も把握してないようだったので
2人で10ポンドだけ支払い退散。
僕ひとりで払いに行ったので、
船頭としては、10くれるの!うれしい!
僕としては、2人で10!うれしい!
win-winでいいじゃないですか。


入場料を払ってからボートの値段交渉

中国、韓国、アメリカ、ドイツ、スイス、日本と国際色豊かな乗客

イシスと言えばドラクエ3。
砂漠に出てくる じごくのつめ には苦労させられました。
パーティに魔法使いを入れない主義だったので、スクルト連発されるともうダメ。
付属品でついてくる蛾みたいなやつにマヌーサかけられた日にはもう…。
ちなみにここイシスには、ネコもいないし、ほしふる腕輪もありませんでした。



イシス神殿

古代エジプトの神々

ラムセス2世のトリビアですが、
彼は死後3000年以上経った20世紀になってパスポートが発行されています。
皮膚にカビが生えて検査のために渡仏した際に、
死人であるミイラとしてではなく、生きているエジプト人として。

そして職業欄にはこう書いてあります。
「ファラオ」

ラムセス2世。
もはやなんでもありです。

ダハブに長居しすぎたためルクソール、アスワンは猛ダッシュ。
本日の夜行列車でカイロへと向かいます。

1等車(165ポンド)とは絶対に言ってはいけない貧相な車内。
座席にはダニがいました。
カユイカユイ。
こんなことならエジプト人しか購入できない2等車を代理で買ってもらえばよかった、と思いましたが、
後に2等(マージン込70ポンド)に乗ったカップルに聞いてみると
車内はゴキブリだらけで、寝てるとき目の前にゴキブリがいて…なんて話を聞きました。

ダニとゴキブリ、どっちが好きですか?


扉もありません
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