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ちょっと急すぎ… 2010/01/16 バリローチェ,アルゼンチン by Masa

朝7時、眠い目を擦りながら起床します。
アルゼンチンの夜はとても長く、日が落ちるのは10時近く。
夜12時に若い女の子が大量の牛肉の塊を焼き始め、夜中2時過ぎでもワイワイ騒いでいます。
僕らもそんなペースに巻き込まれ、昨晩眠ったのは午前2時過ぎ。

今日予定していたバリローチェ近くにあるロペス山のトレッキングスタート地点に向かうバスは
午前8時発の次は11時と本数が異常に少ない。
11時のバスだと遅くなるかもしれないので、眠い目をこすりながらトレッキングへ向かいます。
バスの席に座るとそろって爆睡開始 Zzz Zzz

話がそれますが、泊まっているホステルは、
地球の歩き方にも、ロンリープラネットにも、インフォメーションセンターの情報にもない穴場ホステル。
だからかどうかはわかりませんが、僕達以外の宿泊客はアルゼンチン人、そしてイスラエル人の若者のみ。
アルゼンチンはわかるのですが、イスラエルって。
これまでの旅道中、とりわけ南米でちょくちょくと会ってはいたのですが、アルゼンチンはやたらと多い。
不思議に思い聞いてみると、イスラエルでアルゼンチンは有名な観光地とのこと。
彼らは大学卒業から兵役開始までの数年間、世界を周って見聞を広める時間(とお金)が与えられるらしいです。

ちなみに僕らから見て、外見からではイスラエル人だとわかりません。
やたらモミアゲが長かったり、黒のシルクハットを着用していればわかるかもしれませんが。
相手が流暢なスペイン語を話すのでアルゼンチン人だと思い、片言のスペイン語で頑張って話していると、
実はイスラエル人だった、というパターンが多い。
彼らは何ヶ国語も流暢に話します。
(ユダヤ人なら)母国語のヘブライ語、アラビア語、英語はもちろん、南米旅行者はスペイン語も流暢ときたもんだ。
それでもなお、スペイン語が苦手だから教えてくれと果敢にアルゼンチン人に絡んでいく彼らには頭が下がります。

目を覚ますとバスは目的地のロペス山に到着。
朝一なので人数も少なく10人程度。
雪解け水の爽やかなせせらぎの中ハイキング開始です。


ロペス山登山口

少人数で独占

ふと前方を見上げると、むぅ、急勾配。
一時的なもんだろうと必死に登ります。
これ、なんとか登れるけど降りるの大変そう。

せっせと登ること1時間。
一時的だと思われた急勾配は1時間以上にも及びました。

しかし空気はキレイだし、眺めも美しい。
勾配が急な分、みるみる標高が上がって行き、自然は様々な表情を垣間見せてくれます。
南米のスイスの名は伊達ではありません。
ほぼ同時刻に登り始めた10人程は途中で各々休憩を挟み、
お互いの写真を撮りあいつつ、自然な時間を楽しんで登って行きました。


おにぎり休憩

余談ですが、南米では普通においしいお米が1キロ100円程で購入できます。
メロンもスイカもチェリーもしかり。
日本高すぎ。

がんばって急勾配を登りきったあとは、森のくまさんの替え歌を口ずさみながらルンルンペースで進みます。
僕らのゴール地点は4時間地点にある山小屋。
本当は2時間半のとこで終わりにしようと思ってたのですが、調子に乗ってグングン進んでいました。


メグバウアー。。

途中、氷河とその下を流れる雪解け水に出会います。
雪解け水に手を入れてみるとこれまたビックリする冷たさ。
カキ氷のシロップ(イチゴがいい)が欲しいところです。


今日はなぜかポーズの種類が豊富

ゴール地点の山小屋からの眺めは壮大で、自力でよくこんなに登れたなと。
といっても2000メートルないんですが。
この先のルートもあるのですが、もはやロッククライミング。
岩肌の所々に赤い矢印が記されているのですが、僕らのレベルを完全に超えています。
果敢に挑んでいく人々を眺めながら、おにぎりをほおばります。
スイスよりもより鋭さのある自然。
それぞれ味があってよいものです。


すばらしい眺め

山小屋で飲む紅茶はおいしい

下山後は、ロペス山麓から3キロ程の場所にあるスイスコロニーに寄って帰りました。
ここバリローチェは単に景色が似ているからではなく、
実際に多くのスイス人が移り住んだことから南米のスイスの名と呼ばれます。

スイスコロニー自体はスイスの小さな村を思い起こさせるもので、とてもかわいらしいものでした。
レストランのメニューにはチーズフォンドュがありスイスっぽさ満天。
一番驚いたのは、近隣の山々から流れてきているであろう小川の水の透明度。
こんな水は初めて見ました。
キレイとかではなく、もはや透明!!
流れも穏やかでそこに水があるのかわからないほど。
直接生活用水として使用しているようで、川の中に入らないで、との標識がところどころにありました。
水道水がミネラルウォーターなんてうらやましい限りです。


透明すぎて写真で伝わらない
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